気管支鏡検査にかかる実際のコストは？
Guy’s and St Thomas’ NHS Foundation Trustの麻酔科で行われた新しい研究により、シングルユースで柔軟性の高いの軟性気管支鏡は、リユーザブルの軟性再利用可能かつ柔軟性の高い気管支鏡よりも費用対効果に優れており、感染のリスクが低いことが示唆されています明らかになっています。
研究の概要サマリ(海外リンク) をダウンロード
麻酔専門誌 Anaethesia 誌で発表された研究結果の詳細レポートを参照してください。
紹介ビデオ
ビデオでは、論文の著者が研究の背景を説明し、交差感染分野の専門家であるCori Ofsteadも参加したライブイベントを視聴していただけます。
研究結果
• 資本コストの比較
この研究では、資本コストのみを考慮した場合、リユーザブル軟性気管支鏡を使用した患者1人あたりのコストは249ポンドである一方、Ambu® aScope™ 4 シングルユース気管支鏡を使用した場合は220ポンドであることが明らかになりました1。
• 交差感染のコスト
感染治療の費用（262ポンド）を考慮した場合、リユーザブル軟性気管支鏡を使用した患者1人あたりの総費用は、249ポンドから511ポンドに上昇します。 つまり、処置1回あたり、合計291ポンドのコストを削減していることになります。。
• 結論
研究では、シングルユース気管支鏡には、リユーザブル気管支鏡よりも多くの利点があると結論付けられました。「この研究結果により、費用対効果、交叉感染、リソース活用の観点から、シングルユーススコープが有益であることが示唆されました。」
1 この研究で使用された単回使用かつ柔軟性の高いaScope™シングルユース気管支鏡の使用1回あたりのコストは、Ambu®が算定したものです。
この研究が行われた理由
気管支鏡検査の真のコストを計ることは難しい
通常行われる気管支鏡検査は、一般的に、患者さんを助け、命を救うための安全で費用対効果の高い手技とされています。ただし、再利用可能な軟性気管支鏡を使用して行われる手技の真のコストを決定することは困難な場合があります。
その理由には以下のことが挙げられます。:
• 多くの場合、部門、予算に分割され、大規模な購入契約に結び付けられること。
• 消耗品の洗浄、作業時間、修理など、再処理に関連する費用が変動すること。
• 交差感染の結果として追加発生するコストがある可能性があること。
問題の根本原因を認識する
Guy’s and St Thomas’ NHS Foundation Trustの麻酔科で行われた新しい研究により、いくつかの点が明らかとなりました。
この研究は、交差的な汚染と感染に関連するリスクとコストを算定するために、関連文献の系統的なレビューと、定量化可能なマイクロコスト分析とを組み合わせることによって行われた最初の研究です。
